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EC22SのTwin君のオイル漏れ!!シリンダーヘッドカバーガスケット交換をDIYでやってみた!(埼玉特派員レポート)
ひさびさに埼玉特派員から超ディープなレポートがやってまいりました。。
EC22SのTwin君のシリンダーヘッドカバーガスケット交換なんていうまぁフツーの人はほぼ手を出さない領域までやっちゃってます。。
さすが師匠!
スゲーです!
3/24 東京は桜が満開になったそうです。
ここ埼玉南部も快晴。ポカポカです!(逆光ですな)
今日のネタはこちら
ダイレクトイグニッションが壊れた?わけではなく、なんか先っぽが
ヌルヌルしてるんです。茶色い・・・オイルだ!!
ということで、メジャーなトラブル対応です。2年ぐらい前から気づいていたんですけど定期的にお掃除すればいっか!ぐらいで放置してました。
コイルは3本ともオイルプレイ状態ですよ。
プラグの碍子部分もオイル焼けなのかコロナ放電の影響か茶色です。
ねじ部分がボロボロに見えるのは、スレッドコンパウンドのカスのせいです。
エアクリとかインテークサポート用のプレートとか結構な量を引っぺがしてヘッドカバーを取り外す一歩手前です。
12万キロ走って、初めてのご対面です。
タイミングチェーンの部分はいつもオイルが流れているので少ないですが、ブローバイガス流路兼オイルセパレータプレートはオイル焼けが見えますね。
案の定プラグホール部分のパッキンはカチカチで曲げたらクラック入りました。
こうなって。。
こんなんで。。
こうなって。。
とりあえず、ブラシとテキトーなケミカルでお掃除ヘッドも見たいですよね?
焼けはこっちもそれなりですが外すつもりはこれっぽっちもないので、タイミングチェーンのチェック(スプロケとのかみ合いが緩すぎてないかぐらいですが)と、ヘッドカバーガスケットのあたり面の掃除をしました。(指定個所に残存した液体ガスケットのカス)
ガスケットは社外品を調達してます。
右が新品です。プラグホール部分のふにゃふにゃ具合がこれからのやる気を感じさせてくれます。
メーカー指定品の液体パッキンは3Mのヤツですが、いつもお世話になっているAPさんでJ-Bウェルド買ってきました。
左のカム逃げ凸部分の盛り上がる隅4か所と右のチェーンカバーとエンジンブロック接合部分に当る部分の2か所が液体パッキン塗布指定個所です。(灰色になってます)
おもむろにヘッドカバー装着しちゃってますが、固定ボルトは内側から外側、対角で締めていくルールです。
柔らかいゴムをサンドイッチ、相手はアルミ、ボルトは6mm
手ルクレンチだとどこが限界か判らずすごく怖い状況なので、プリセット(激安品)も使って、均等に面圧がかかるようにしました。
ヘッドカバー取り付けが終わって、プラグホールの掃除を忘れてる事に気づきました。ペーパーウエスにパーツクリーナーつけて、鼻血止血よろしく突っ込んで掃除です。
イグニッションコイルの先端はシリコンのような素材ですが、躊躇せずパーツクリーナーで掃除してます。(たぶん、灯油はだめです。)
なんだかんだ取り付けて行きます。
外側にはみ出した液体パッキンをフキフキしてやっとこさ復旧です。
液体パッキン硬化まで少し時間あるので、気になる別のところもやっちゃいます。
ワイパーのモーターです。
作動開始時の音がちょっと大きい気がするので、各所にグリスアップします。
幸い、車体側アーム部分との接続部のプラスチックカラーを壊さずにボールを切り離せました。上の写真のボール部分の茶色は錆びです。
グリスは残ってますが、水が直接かかるところで窪みですので厳しい環境なんですね。
モーターの回りのプラスねじをすべて外してローターとご対面です。
まっきっきの硬めのグリスがてんこ盛り(油分喪失かな?)です。
作動時の発熱でグリスが溶けてやっと潤滑される仕様ってことは無いと思いますので、手持ちのグリスを使い分けて補充していきます。
もちろん、上の写真の真ん中のブラシが接触するコミュテータの掃除も抜かりありません。抜かりないのですが、写真もありません。
カッターの刃で接点間の溝にたまってるブラシカスを取り除き、ブラシ接触面全体を1200番ぐらいの耐水ペーパーでゴシゴシしたぐらいです。
ローターと反対側のブラシ部分です。奥側の黄色い渦巻いてるところがぐるぐる回るギア部分ですね。黄色い硬いグリスがてんこ盛りです。
ブラシはまだ半分ぐらいあるので、このまま使います。
ブラシ抑えのスプリングがテンション無い状態では完全にフリーダムな動きをしますので、あらかじめ外すのが賢明です(でした)。
グリス地獄です。オートリターン用の電極がすり減ることもなく正しく作動しているのもグリスさんのおかげです。
それで、これから再組上げしてるんですけど、写真がありません。
(グリスまみれの手でiPhone触れません)
大体以下の作業をやってました。
① ロータの磁石側のシャフト端にボールが入っているので、そこにモリブデングリスを注入
② ロータのコミュテータ側のスパイラルギアのお掃除とシャフト端へのモリブデンペースト塗布
③ ロータを上の写真のハウジングに合体させるのですが、ロータシャフト端の軸受け部分にモリブデングリスを注入
④ ロータとハウジング合体させた後、スパイラルギア部分にシリコングリスを多めに充填(上の写真の黄色円盤右の凹部)
相手が樹脂ギアなので、モリブデンはやめときました。
⑤ ブラシ押えスプリングの取り付け。
⑥ ロータが外れないようにワイパー側シャフトにテンションかけながらモータケースを取り付け(磁石があるので。押えてないと、ブラシの再装着ループに陥ります)。
⑦ 全ねじを締めつけて、モータアッセンは完成
⑧ 車体側に残っているプラスチックカラーの掃除とモリブデンペーストの塗布
⑨ モータアッセンと車体側ボール受けを気合で結合
車体にボルト3本で取り付けて完了です。
この後もワイパーアームの色塗りやら、ワイパーブレードの交換などやりましたが、残念ながら写真はありません。
総工程として4時間ぐらいです。
パーツ代は、パッキンが1K\、液体ガスケットが1.2K\、ワイパーブレードが2本で0.6K\(モノタロウさんありがとう)
後は手持ちのグリスやらパーツクリーナーやらの消耗品です。
エンジンまわりのアルミ地肌に歳相応のおしろいが噴いてますが、
まだまだ元気に走ってくれそうです。